Maverick's DANGER ZONE

＝　「カーボン・グリップ」の造り方 (２)　＝

2002. 9. 8掲載　報告者 ： 「かみおか工芸」さん

「カーボン・グリップの造り方」については以前「らの」さんからもご報告を頂いておりますが、また違ったアプローチでの製作法ということで取上げさせて頂きましたので、「らの」さんからのものと合わせてご活用頂ければと思います。(^_^)　　Maverick

マルイのタクティカルマスター用に作った「カーボン・グリップ」の製作です。

■　用意する材料

・　型取用シリコーン
・　硬質ウレタン樹脂（レジンキャストとか）
・　エポキシ系接着剤（硬化時透明になるもの）
・　エポキシ樹脂（コーティング材として使用）
・　カーボンクロス（繊維が刺さるとかぶれるので要注意）




■　作り方

１．原型となる雄型を作る

一から作ると大変なので、今回はマルイの「タクティカルマスター」のグリップから雄型を作りました（下の画像参照）。

２．シリコーンで型を取り雌型を作る

型の取り方の詳細は東急ハンズの”ハンズノートブック（タダでもらえます）”を参考にしました。
※　シリコンが硬化してもすぐに使わず、一晩寝かせて置いたほうが耐久性がよくなります。

３．ウレタンでグリップを作る

作った型にウレタンを流し込みますが、ウレタンは水分と反応して発泡する性質があるため、乾燥した日に行うのが良いとされています。
ウレタンは１０分くらいで硬化する為、２時間後くらいに型から取り出せます。
一晩寝かせて、バリ取りや足つけ等を行います。


４．カーボンの貼りつけ

ウレタンのグリップにカーボンを貼ります。

・　グリップの中央に大きめに切ったカーボンクロスを接着する。

・　その部分が固まったら引っ張りながらグリップの裏にガムテープで仮止めします。

・　エポキシ樹脂で接着をかねたコーティングを行います（ゴム手袋をはめて指で塗ると気泡が出にくくなります）

・　硬化したら余ったカーボンを切り落とし（この時点で固定用のビス穴も開けておく）、でこぼこした部分を軽く紙やすりで処理します。（やりすぎるとカーボンに穴があく）

・　念入りに水洗いし、乾燥させてもう１度エポキシでコーティングします。

・　お好みでクリアーを吹いたりして完成。

かみおか工芸より　ひとこと

ＦＲＰは作る回数を重ねれば良いものが作れるようになって来ますので、何個か練習で作ってみることをお勧めします。
カーボンだけでなく、グラスファイバーやケプラーを使ってみるのもいいかもしれないですね。(^_^)


Maverickより　「お知らせ」

「かみおか工芸」さんはハンドルネームで個人の方ですが、このグリップをご希望の方に「材料費＋制作費」程度で製作して下さるとの事です。(完成品多少あり)

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