私が所有するカイデックス製ホルスターのご紹介です。

カイデックスとはプラスティック（合成樹脂）の一種で、弾力性があり、軽量で成型加工しやすく、また磨耗しにくいという特長があります。欠点は接着剤が効かず、塗装が乗らないことです。
このため、ホルスターを作る際には、成型した後にネジやリベットで部品を固定します。

さて、私が購入したのは、イスラエルのフォーブス社の製品です。
左から、ガバ用、ＳＩＧ２２６／２２８用、ベッレッタ９２Ｆ／Ｍ９用です。
他にはグロック用を確認しています。マガジンパウチも出ているようですが、まだ店頭で見たことはありません。

このシリーズは、ノーマルの銃を対象にしておりスライド、フレームを加工していたり、ライトや光学サイトを搭載したものには使用できません。それぞれの機種専用になっており、ベレッタのブリガディール系スライドの製品は９２Ｆ用には合いません。

用途は公用、コンシール用と思われます。値段が安いのが魅力です。（3,000円でお釣りが来ます）
安いだけではなく、優れた機能を持っています。
構造はいたってシンプルで、３枚の成型されたカイデックスをリベット留めにしてあります。
形式はパドル・タイプで、パドル部をベルトに挟みこんで固定します。（ループタイプではないので、着脱時にベルトを外す必要はありません）

銃を入れると弾力でホルスター部が開き、定位置に収まると両側から銃本体とトリガーガードを挟み込んで固定するようになっています。
マッチ用のホルスターより、ずっと構造が簡略ですがトリガーガード・ロックとしても機能します。
バドル部も脱落防止策が取られており、携帯時の安全性を確保しています。

ここで、パドルタイプのホルスターを選ぶ際の重要なポイント。


必ず、ベルトフック（ベルトからの抜けを防ぐ部品）が付いた製品を買う事です。
パドルタイプはベルトに挟むだけなので、銃を抜く際にベルトからホルスターも一緒に抜けてしまう危険があるためです。

これは銃の作動不良、照準不能に直結します。

実銃の世界では、実戦の場で即射手の死、もしくは負傷に結び付いてしまいます。
競技でも日本製のベルトフックなしの製品を使用して、銃と一緒に抜いてしまい良い結果を残せず、悔しい思いをしたシューターがいます。

エアソフトガンでも同じです。生命の危険はないでしょうが、競技での敗北は確実です。